はじめに
H29年10月期に第一級陸上特殊無線技士に合格したときの勉強方法等の合格記となります
また、直近過去三回分の過去問(令和二年二月期~令和元年6月期)および解答をまとめたダウンロードリンクを貼っておきます
参考になる方がいらっしゃいましたら幸いです
第一級陸上特殊無線技士とは?資格概要
持っているとこんなことができます
- 陸上の無線局の空中線電力500W以下の多重無線設備(多重通信を行うことができる無線設備でテレビジョンとして使用するものを含む。)で30MHz以上の周波数の電波を使用するものの技術操作
- 前号に掲げる操作以外の操作で二陸特の操作の範囲に属するもの
正直読んでもピンとこない説明ですよね・・・。
ざっくり言うとこの資格を持っていればたいていの基地局や消防無線に携わることができるようになります。
上位資格に第一級陸上無線技士がありますが、第一級陸上特殊無線技士をもっていれば事足りることがほとんどです
第一級陸上無線技士はテレビのキー局・NHKの保守部隊等でなければおそらく実務で使うことはないかと・・・。
将来のスキルアップや扱える業務の幅を考えるとおすすめの資格です
コストパフォーマンスよし!
※追記
近年ドローンや5Gの関連資格として着目されている資格です
今後も需要は増えると思われます
第二級特殊無線技士と難易度の差はある???
上記の合格率をご覧ください
H29年のものですが、第三級・第二級と比べて第一級の合格率には大きな壁が存在します
舐めてかかると痛い目にあいますが、しっかり対策して臨めば大丈夫です!
試験内容と合格点
無線工学と法規の二つに分かれています
再びwikiから抜粋
- 無線工学
- 多重無線設備[12]の理論、構造及び機能の概要
- 空中線系等の理論、構造及び機能の概要
- 多重無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要
- 多重無線設備及び空中線系並びに多重無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要
無線工学については知識を問う問題と、計算問題があります
大学で無線系や電気電子、情報系だった人間には馴染みやすいかもしれません
しかし、法規はかなりとっつきにくい問題が多いです
暗記あるのみ。。。勉強方法については後述します。
私は法規に非常に苦しめられました。。。
合格点
- 無線工学:24問中15問正解
- 法規:12問中8問正解
となります。法規のほうが、1問あたりの比率が高いです。
さらに4問しか誤答が許されないということでかなりの運が絡んできます。
合格率
おおよそ25%~35%の間で推移しています
上記の合格者はすでに一科目合格しており、追加でもう一科目合格したことにより資格取得できた人も含まれています
一発で二科目合格する受験者の割合はさらに減ります
第一級陸上特殊無線技士 合格率の推移
/ | H27年 | H27年 | H27年 | H28年 | H28年 | H28年 | H29年 | H29年 |
時期 | 2月 | 6月 | 10月 | 2月 | 6月 | 10月 | 2月 | 6月 |
申請者 | 4,764 | 3,431 | 3,277 | 4,060 | 2,800 | 2,552 | 3,949 | 2,816 |
受験者 | 3,593 | 2,712 | 2,525 | 3,017 | 2,207 | 1,994 | 2,930 | 2,207 |
合格者 | 1,288 | 925 | 689 | 1,077 | 571 | 656 | 875 | 789 |
合格率 | 36% | 34% | 27% | 36% | 26% | 33% | 30% | 36% |
勉強方法
各種のサイトおよび参考書を用いて勉強に励みました
私が合格した際に用いたサイトおよび参考書を紹介します
過去問分析で陸特絶対合格
■H28年までの過去問の「問題」「解答」「解説」「公式」がセットとなって載っているサイト
現在は別のサイトになっているため、過去のアーカイブのみ参照可能です
http://rikutoku.com/(※重要 現在別サイトになっています)
過去アーカイブのURLは下記となります H28年までの問題を解く場合は非常におすすめです
また、kama様のサイトもおすすめです
過去問解説サイト(kema様のサイト)
直近3年分は3周して、「よく出る問題」「あまり出ない問題」「難しい捨て問」の3つのどれか、問題をみただけでわかるようなくらいまで周回しました
陸特の問題は過去問と類似の問題が非常に多いです
類似問題と計算問題を確実に解くことが出きれば合格圏内にとどきます
勉強時間については土日にまとめて4時間程度勉強し、平日は法規を中心に30分から一時間程度
法規については2週間、無線工学については1週間の勉強で合格しました
無線工学の計算問題については「電子回路」については基礎的な知識のみで時間が余ったら解いていくスタンス(消極的な捨て問)とし、その他の計算問題を確実に解けるように過去問を周回しました。
また、本ブログにおいても計算問題について、下記ページにて解説しております。
過去問ダウンロード
まず直近分の過去問を周回することをおすすめします
(R2年2月期、R1年10月期、R1年6月期の過去問3回分)
個別にダウンロードしたい場合は公式サイトをご覧ください
※直近3回分については公式サイトにて公開しています
平成31年より前の過去問三回分のリンクは下記となります
一陸特の過去問には工学A、工学Bおよび法規A、法規Bがそれぞれありますが、これは同じ日に午前午後で試験が行われているため二種類あります
※末尾Aが午前の問題、末尾Bが午後の問題です
同一年度のA,Bについては類似問題が多い傾向にあります
問題集
私は「第一級陸上特殊無線技士試験 集中ゼミ 第2版」を利用しました。
2018年に最新版である「第三版」が発売されました。
最新の問題動向に沿って改定されていますので購入される場合は第三版がおすすめです
特に無線工学の「計算問題」が非常に分かりやすく載っているため、計算問題が苦手な方は購入する価値のある解説書だと思います
私はこの一冊と過去問を解くことで合格圏に達しました
また、下記についても周りの受験仲間はみんな使っており、評価は高かったです
上記で紹介した2冊はkindle版がありませんでしたが、電子書籍派の皆様にはこちらの参考書がおすすめです
工学系については一通り知識のある人は法規を優先して勉強しましょう
私は法規については12問中8問正解とぎりぎりでした。
舐めると痛い目にあいますが、しっかり勉強すれば合格できる資格です!
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