【実践談】病んでしまった5年目社員が語る「働き方改革」「生産性向上」を推進する職場で働く際の3つの反省点

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「働き方改革」最近は経費削減のために、よく耳にする言葉ですが、
皆さま、良好な精神を保ちつつ「働き方改革」を推進できていますでしょうか?

今回はとある通信系大手に勤めるあるぱかを例にあげて、「働き方改革」でメンタルを病みかけた理由、そして後で振り返った時の反省点について述べていこうと思います。

働き方改革

弊社の働き方改革の実態

「働き方改革」とは具体的には残業を減らしたり、リモートワークやフレックス等の働きやすい環境を作ることが手段であり、目的は多様性に寛容になること、メンタルが病む社員を少なくすることが目的だと思います。

しかしながら、上記の働き方改革は手段と目的が逆となり、より一層鬱病が促進される現実があります。

弊社を例に挙げて、述べていこうと思います。

私は現在、とある通信系大手に勤めています。名前を言えば誰もがわかるような大手の企業です。もともと、「ホワイト企業」として名高い弊社は、ですが、近年は他社同様に「働き方改革」「生産性向上」が叫ばれるようになりました。

元々、バブルから勤めているような、リストラできない社員を集めた部署は非常に緩く、残業も10時間を切るようなところもあります。

しかし、基本的に若手が配属されるいわば「花形」といわれる部署は残業が70を超えたり、、、、仕事を持ちかえって家で行ったり等の「ホワイト」とは言えないような実態があります。

そんな状況の中、私は3年目の社員として「花形部署」に配属となりました。

あるぱか
あるぱか

特に現在のようなコロナ禍において、「プライベート」と「仕事」の境目がわかりにくくなり、更に「ブラック化」が進んでいるように感じます。

すでに部署の若手はヘロヘロで一人が辞めたらドミノ倒しの危険に陥る中、歯を食いしばってまわしていた状況にも関わらず、「働き方改革」「生産性向上」の波が襲いました

残業は35以内に制限、生産性をあげてより効率重視

そんなスローガンのもと社員は働くことになりましたが、人を増やすわけでもなく、業務量が減らないのに「残業だけ減らし生産性を向上しろ」とという無茶苦茶な幹部からの激が飛ぶようになりました。

上記を受けて、中間管理職である課長から残業は厳しく制限され、35時間を越えると叱責を受けます。

また、都度都度自身の進捗管理をされ、進捗が悪いと「なぜできないか」の理由を提出しなくてはならず、その理由を作成するために更に時間がなくなり・・・のループとなりました。

三年目社員の自分は部署のメンバから見たらまだひよっこのペーペーの状況です。

仕事を覚えてなんとか食らいつこうとがんばるためには二つの方法があると考えています。

①単純に労働時間を増やすこと

これは働き方改革によって潰されてしまいました。

そしてもう一つは

わからないところは人にきき、創意工夫をすることで業務自体の最適化を図ること

生産性と残業削減観点から、みんなが余裕がなくなり、仕事量が変わらないにも関わらず仕事の時間は減らさないと怒られる、こんな状態でひよっこに教える時間があるのか?というと・・・。

答えはノーです。

目先の仕事と、自分の抱えている仕事に必死になり、余裕を失い、結果として私は一人で仕事を抱えることを余儀なくされました。

そんな中、北海道で地震が発生。 震度7という巨大地震

私の会社も大きな影響を受けました。その被害の状況はまだ把握できていないものの、仕事のわからないひよっこを見捨ててみんな進んでしまう・・・。

質問をきこうにも災害対策という名目でまったく余裕がない状態ではだれも教えてはくれない状況

それにも関わらず仕事をやれ、という圧力は襲ってきます。私はつぶれました。

食欲がわかず、会社にいくとトイレに吐き、夜は全く眠れず、少し寝たとしても仕事の夢を見て飛び起きる、そんな状況になってしまいました。

対策と反省点

①逃げずに立ち向かってしまった

正面から勝てない場合は逃げるが最優先です

まずは正面から戦って自分の力でなんとかなるのか、周りの人の力を借りて何とかなるのか、そして自分の今の状況でなんとかするだけの体力・気力が残っているかを確認することが重要だと感じました。

往々にしてメンタルを病みかけているときはまず気力/体力を失うと頃からスタートするので、なんとかしないといけないときにはすでに行動する/相談する気力すら残っていないこともあります。

特に誰も助けてくれない場合、ずるずると我慢を続け、完全に復帰できないレベルにまで心が壊れてしまったのではないかな、、、と今でも当時の綱渡りの状況を思い出して怖くなることがあります。

あるぱか
あるぱか

上記サービスはLINEで気軽に話すことができるので、最終手段として大変おすすめです。

立ち向かうだけが勇気ではないことを痛感しました。

②「会社」の立ち位置で洗脳されてしまった

管理者・幹部でない限り、自分たちは「社員」の立ち位置です。会社が発展していくうえで、自身がどのように寄与できるかはもちろん重要ですが、それよりもまず最優先しなくてはならないのは「自身が健康で働けるか」でした。

しかし、自分は「逃げると会社に迷惑がかかる」と会社側の立ち位置のみで考えてしまい、自己を疎かにしてしまったのです。

今、冷静になって考えてみると「社員」の立ち位置からもっと自分をいたわってあげてもよかったのではないかな、と思います。

③発見が遅れ、病院に行くのが遅れた

我慢してしまいました。自分はなぜできないんだ、なぜみんなはできているのに自分だけ、、、と周りと比較して、周りから疎んじられるのが怖いから病院にも行けず、とりあえず現状維持で・・・。とやっているうちに体力が尽きてしまいました。

もっと早くに病院にいっておけばよかった、というのは大きな反省点です。

まとめ

自身の経験から「働き方改革」「生産性向上」からメンタルを病んでしまった体験談を語ってきました。

反省点としては「正面から勝てない場合は逃げるが最優先」が全く分かっていなかった事につきます。

自身のような社員を増やさないためにも、ここに経験談を記載して一人でも多くの方の参考になれば幸いです。

※眠れないときの安眠グッズについてはこちらで語っています。
 メンタルやられて不眠になったときにもある程度効果があったのでおすすめです

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